2018-11-14から1日間の記事一覧
「正統」(しょうとう)思想は室町時代特有の皇位継承原理です。 天皇系図を幹と枝葉で区別し、幹を「正統」とし、枝葉を非「正統」の天皇と区別し、「正統」の天皇の子孫が永続する、と考えます。 もちろん皇位継承がスムーズに行われている場合は「正統」…
北畠親房の主著「神皇正統記」をこのブログを読んでいらっしゃる方の多くはご存知だと思います。読みが「じんのうしょうとうき」であることもここで改めて書く必要もないとは思います。 この書名は「神皇」の「正統」を記すために南朝方の重鎮の北畠親房が書…
称光天皇が重病に陥ったのは正長元年七月六日の夕方です。万が一のこともある、と典薬頭の丹波幸基(『満済准后日記』では「行基」)が報告しています。八日には小倉宮(後亀山天皇皇孫)が逐電しました。十一日には管領畠山満家が義教の意向を満済の下に持…