「日本通史の決定版」発売に便乗してみる
日本通史の決定版と銘打った本が大評判(いろんな意味で)。
ここは一発『天皇紀』でも執筆して儲けるか。
というわけで出版企画書を書いてみた。
(最後のオチは立命館アジア太平洋大学の学生さんはわかるんじゃないかな。基本は最後のオチにつなげるネタです)
企画概要
著者が立命館アジア太平洋大学で2012年から2017年まで講義した「日本の歴史JA・JB」の内容をもとに、いつも時間切れで終わる2・26事件以後を付け加え。
国際社会で活躍する人材を養成する立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部・国際経営学部の学生に、日本のあり方を考える際のベースとなる知識をコンパクトかつ興味を持ってもらえるように講義してきた内容を活字化。大学の一般教養の講義なので、最先端の研究成果に目配りしつつ歴史に詳しくない人々にも興味を持ってもらえるように構成。
著者プロフィール
株式会社歴史と文化の研究所客員研究員
元立命館大学・立命館アジア太平洋大学講師
大学講師として20年にわたり大学生に歴史の面白さ、歴史を学ぶ意義を教え続ける。
はじめに
我々は何者か、我々はどこからきてどこへ向かうのか
天皇と日本が不可分の理由
第1章 天皇の始源
神武天皇は何か
応神天皇の時に王朝交代はあったのか
雄略天皇の偉業
継体天皇は王朝交代か
安閑・宣化・欽明朝をどう考えるか
聖徳太子はいたのか
第2章 天皇の完成
大化の改新はあったのか
持統天皇による古代王権の完成
孝謙称徳皇帝の意味
第3章 東アジアの激動の中で
平安京遷都はなぜ行われたのか
嵯峨天皇における転回
清和天皇と人臣摂政の意味
三条天皇と皇統分裂の終焉
「王家」を創出した鳥羽天皇
後鳥羽天皇の登場
後宇多上皇の皇統統一策
第5章 動乱期の天皇
後土御門天皇と応仁・文明の乱
後柏原・後奈良天皇と戦国武将
第6章 安定期の天皇
光格天皇における朝幕関係
孝明天皇の登場
条約勅許
孝明天皇と幕末の政争
第7章 明治天皇
宮中から大元帥陛下へ
不平士族の反乱
明治14年政変
国家体制の整備
日清・日露戦争と万国対峙の達成
第8章 大正天皇
心優しい天皇
桂園時代
第9章 昭和天皇
生まれついての大元帥陛下
第一次世界大戦後の摂政としての外遊
ベルサイユ体制
ワシントン体制と幣原外交
金融恐慌と田中義一内閣の成立
統帥権干犯批判
5・15事件
滝川事件と帝人事件
国体明徴声明と大日本帝国憲法の死文化
2・26事件と昭和天皇
米内光政内閣倒閣と日独伊三国軍事同盟
日米交渉の行き詰まりと近衛内閣から東条英機内閣へ
東条内閣倒閣と終戦交渉
鈴木貫太郎内閣と敗戦
昭和天皇の戦犯回避
日本国憲法制定過程
高度経済成長とミッチーブーム
昭和天皇の戦争責任の議論
昭和天皇と沖縄
昭和の終わり
第11章 (仮題)今上天皇と平成の時代
日本国民統合の象徴として
バブル崩壊と失われた20年
平成の終わりへ
おわりに
日本はどこへ向かうのか
学生の声(想像)