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室町・戦国時代の歴史・古文書講座

歴史学研究者、古文書講師の秦野裕介がお届けする室町・戦国時代の知識です。

足利義教

後花園天皇をめぐる人々ー日野勝光

久しぶりの更新です。 本日は日野勝光を取り上げたいと思います。 日野勝光は有名な日野富子の兄に当たり、その立場を生かしてかなり強引な政務運営を行い、「押大臣」(おしのおとど)と言われた、とされています。 NHK大河ドラマ『花の乱』で草刈正雄さん…

『乱世の天皇』の秦野裕介が嘉吉の乱を書くと

『乱世の天皇』の秦野裕介が嘉吉の乱を書くと というか、もう『乱世の天皇』の中に書いてあるし。何格好つけてんだ、というネタでしかありません。 これが『乱世の天皇』の秦野裕介が安倍晋三政権を総括する、とかだったら格好がつくのですが、肝心の中身が…

足利義教にまつわる誤解

足利義教の評伝をいつかどこかで書こうと決めましたが、まずはネタ作りです。 NHKの「知恵泉」という番組でそういえば足利義教が取り扱われていました。ググってみるとその番組の中身が分かりました。ただかなり違うんじゃないかな、と思わせるところがあり…

足利義教の評伝の構想

後花園天皇の評伝を書くと、次の課題は足利義教の評伝です。 言わずと知れた室町幕府六代将軍です。足利義満の子として生まれ、青蓮院門跡から延暦寺の天台座主を務めた高僧です。兄の足利義持の死去に伴い、くじ引きで将軍に選出され、将軍権力を強化しよう…

拙著『乱世の天皇』副読本4ー後小松天皇

拙著『乱世の天皇』を読むときに知っておくと役に立つ知識です。今回は後小松天皇を取り上げます。 後小松天皇については以下のエントリで取り上げたことがあります。 sengokukomonjo.hatenablog.com sengokukomonjo.hatenablog.com あまり有名な人物ではな…

拙著『乱世の天皇』見どころ8ー天皇家の名前

拙著『乱世の天皇』の読み仮名の苦労を前エントリでしましたが、天皇家の諱(いみな)は結構苦労することが多いです。 茂仁(とよひと)=後堀河天皇 秀仁(みつひと)=四条天皇 豊仁(ゆたひと)=光明天皇 幹仁(もとひと)=後小松天皇 成仁(ふさひと)…

拙著『乱世の天皇』発売開始!

拙著『乱世の天皇』(東京堂出版)が本日ネットショップで発売受付が開始されました。 www.tokyodoshuppan.com 目次です。 序章 天皇存続のキーパーソン後花園天皇第一部 分裂する天皇家 第一章 天皇家の分立 第二章 南北朝内乱 第三章 後小松院政の展開第二…

拙著『乱世の天皇』見どころ5ー津軽安藤氏は十三湊に還住していない

発売も近づいてきた拙著『乱世の天皇』(東京堂出版)ですが、いきなり津軽安藤氏が出てくることに戸惑う方も多いかもしれません。しかし拙ブログにて何回も述べてきたように、後花園天皇は東北・北海道史にもゆかりの深い天皇です。拙著の、他の後花園天皇…

拙著『乱世の天皇』見どころ4ーアンチヒーロー

今日は何の日、後小松天皇の誕生日だそうです。 拙著として7月末に出版予定の『乱世の天皇』(東京堂出版)の見どころ紹介です。 乱世の天皇 観応の擾乱から応仁の乱まで 後小松天皇はどんな人でしょうか。詳しくは過去ログをご覧ください。 sengokukomonjo…

拙著『乱世の天皇』見どころ2ー嘉吉の乱

考えてみれば今日、6月24日は嘉吉の乱の日でした。というわけで慌ててアップします。 乱世の天皇 観応の擾乱から応仁の乱まで 嘉吉の乱をざっくり説明しておくと、六代将軍足利義教が播磨・美作・備前守護職であった赤松満祐に暗殺された事件です。 足利…

拙著『乱世の天皇ー観応の擾乱から応仁の乱』(東京堂出版)刊行のお知らせ

拙著が発売されます。 乱世の天皇 観応の擾乱から応仁の乱まで 皇統の分裂を引き起こした後嵯峨上皇による後深草天皇から亀山天皇の譲位を皮切りに天皇家は自律性を失い、幕府を倒壊に追い込み、日本社会を動乱に巻き込みました。その余波は足利義満による統…

民明書房刊『嘉吉の乱』のおしらせ(4月1日です)

四月一日恒例の行事です。民明書房から出版する著書のご案内です。 『嘉吉の乱』 足利義教が赤松満祐に暗殺された嘉吉の乱はかなり有名な戦乱で、その原因から結末まで結構はっきりわかっている。嘉吉の乱で出された後花園天皇の綸旨についても田村航氏や桃…

大覚寺の動画

大覚寺の動画です。 前半 www.youtube.com平安時代、嵯峨天皇が離宮嵯峨院を建立した。桓武天皇は両統迭立をめざし、嵯峨天皇は桓武の構想を受け継いで、嵯峨・淳和の二皇統を迭立させようとする。しかし、842年、嵯峨上皇が崩御すると承和の変が起こり、皇…

赤松氏からみた嘉吉の乱

赤松氏4代の動きを見ていて大きなターニングポイントは赤松則祐ということになります。則祐が兄の貞範を差し置いて赤松宗家を継承したことが後世に禍根を残すことになったのです。 貞範の子孫は春日部家と言われるようになります。春日部から出た赤松持貞は…

嘉吉の乱リバイバル

オンライン日本史講座最初期のリバイバルです。 最初期の分のオンライン日本史講座は一部ユーチューブにアップされていない、ということで、リバイバルをしますが、中でも第三回の嘉吉の乱については赤松満祐を悪者にしたことについて兵庫県関係者には不評だ…

後花園天皇をめぐる人々ー広橋兼郷

追記:この記事を基にして『研究論集 歴史と文化』第5号に「後花園天皇と貞成親王の関係についての基礎的考察」を掲載させていただきました。 後花園天皇と父親の伏見宮貞成親王の間を引き裂くようなデマを言いふらして失脚した広橋兼郷、行動が少し怪しい、…

ハイホー!7dと足利義教

ハイホー!7d、と言っても分かっていただけない方が多いと思います。ディズニージュニアで放映している「白雪姫と七人の小人たち」のスピンオフ番組です。若き七人の小人たちがしあわせ女王様を魔法使いのヒルディ・グリム夫妻から守る、という話です。 『…

室町将軍家御教書(『朽木家古文書』62 国立公文書館)

『朽木家古文書』62です。 とりあえず写真を。 室町将軍家御教書 朽木家古文書 国立公文書館 釈文 若州發向事不日可被 致忠節之由所被仰下也 仍執達如件 嘉吉元年十一月三日 右京大夫(花押) 佐々木朽木満若殿 一行目の一番下の「被」と二行目下から四字…

後花園天皇をめぐる人々−細川持之、後花園天皇綸旨発給の決断

嘉吉の乱で足利義教が弑殺され、細川持之が幕政を掌握することになりましたが、持之の優柔不断、無能ぶりが強調され、綸旨を出して嘉吉の乱を終わらせた後花園天皇の引き立て役になっている、というイメージがあります。 しかし実際には持之はかなり果断に嘉…

後花園天皇をめぐる人々−細川持之、嘉吉の乱に翻弄された悲運の管領

久しぶりの「後花園天皇をめぐる人々」です。 今日取り上げるのは「決められない政治」の象徴と某公共放送でレッテルを貼られてしまった細川持之です。これは某公共放送だけでなく、多くの先学がそう行っているので、通説に従う限り、細川持之は「決められな…

足利義教と後花園天皇のどちらが上だったのか

久しぶりの歴史雑記帳です。令和改元便乗企画である後花園天皇の改元が終わりましたので、平常運転で「後花園天皇ノート」をはじめとした「歴史雑記帳」をお送りいたします。 表題の「足利義教と後花園天皇のどちらが上だったのか」という問題ですが、一言で…

オンライン日本史講座5月第3回「江戸後期の天皇」予告1光格天皇登場

後桃園天皇の急死により皇位継承者がいなくなりました。 皇位継承者がいなくなって慌てるのは意外と多いということが、天皇の歴史を追いかけているとわかります。 武烈天皇から継体天皇、称徳天皇から光仁天皇、四条天皇から後嵯峨天皇、称光天皇から後花園…