戦国古文書の習得のコツ
世間で「古文書講座」「古文書講師」というとだいたい江戸時代が多いようです。「古文書教室 京都」で検索すると、ラボール学園もヒットしますが、そこで出てくるのは小林保夫先生の江戸古文書です(笑)
府市民教室 2017年度第1期 文芸・歴史コース 江戸古文書 京都のまつわる古文書を読む | ラボール学園(京都勤労者学園)
ちなみに「古文書教室 京都 戦国」とまでしぼるとようやく私の担当するものが入ってきます。
ネットde古文書といえば、私はここが真っ先に思い浮かびます。
ここでは次のようにまとめられています。
つまり「くずし字の解読」と「言葉の意味の理解」と「江戸時代の暮らしと文化を知る」の三つをバランスよく学習すること、ということです。全く仰せの通りです。ちなみに管理人のご著書の『古文書講師になれました』では131ページです。
戦国古文書の場合(室町古文書も含む)では、これに「文書様式を知る」を入れたいと思います。公家や武家相互の文書では様式が重要で、様式が宛先の意に沿わないと受け取ってもらえませんでした(クビライ・カアンのジャクリルについて近衛基平が返書を拒否したのは、侵略的文言ではなく、その書式が上から目線だったからです。基平自身和親の儀という認識は持っています。この辺は以下の論文で論じています。
万が一興味を持たれた場合の入手先はこちらから。(pdf注意)
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/624/624PDF/hatano.pdf
しばらくこの様式についてご説明することにします。