後花園天皇をめぐる人々−足利義政2
足利義政に対するイメージって、どんなものでしょう。
無能、無気力、趣味に生きた人、人に抑圧されて自分のやりたいことをできなかった人、文化・芸術を大成した人。
なんとなく義政は政治に関心がなかったようなイメージがあります。
しかしそれは「全部嘘さ」(爆風スランプ「リゾラバ」より。)
一番すごいのが延徳改元の時です。義政は中風に倒れて右手が動かなくなったのに、色々動いています。執念です。
https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/syoho/03/pub_shiryo-08-28.html
そもそも、義政が政治に関心をもたず、文化的なことだけに専心してくれていたら、守護家への余計な介入もなく、あそこまでややこしくならなかっただろうし、山名宗全が暗愚な義政ではなく聡明な義視を推した時にあっさり引き下がって義視政権が成立して応仁の乱は起こらなかっただろうし、義尚に将軍を譲った後、あっさり引退してくれていたら義尚もあそこまでこじらせることもなかったし、奉公衆と奉行人の対立もなかったでしょう。無能なくせに政治に執念を燃やす男、それが義政だったようです。
義政の話はあと一回続く予定です。