祝!後花園天皇生誕600年その1
『看聞日記』応永26年6月17日条を見てみます。
十七日。雨降。(中略)抑二条局産所ニ出〈庭田〉。則平産〈寅刻〉若宮云々。尤珍重也。面々賀申。三位則御盃持参。
これは『後花園天皇実録』には次のように「按」があります。
御降誕ノ日次、看聞御記ニ六月十七日夜寅刻トアレバ十八日暁ナルベシ。同記ニ御七夜ヲ二十三日ノ条ニ係ケ、尚ホ三十二年七月二十八日ノ条ニ六月十七日夜誕生ノ語アレバ、当時ハ十七日御降誕ト大様ニ思ヘルナルベシ。今姑ク吹上本帝王系図、本朝皇胤紹運録、皇年代略記等ノ記載ニ従フ。尚ホ御産所ハ看聞御記ニ庭田ノ註記アレバ恐ラク外祖父庭田経有ノ第ナルベシ。
ちなみに庭田経有は応永19年には没しているので、その息子で後花園天皇の外伯父にあたる庭田重有でしょう。
グレゴリウス暦に換算すると1419年7月10日になります。