後花園天皇の生涯−享徳四年正月一日〜康正元年十二月晦日(七月二十五日改元)
享徳四年
正月一日、小朝拝、御薬供、元日節会
清贈二位宗賢卿記、師郷記、続史愚抄
二日、御薬供、殿上淵酔
清贈二位宗賢卿記、師郷記
三日、御薬供
師郷記
五日、叙位
清贈二位宗賢卿記、師郷記、康富記
七日、白馬節会、出御
管見記、清贈二位宗賢卿記、師郷記、康富記
八日、太元帥法を行う、後七日御修法は延引
康富記、続史愚抄
十一日、県召除目延引
続史愚抄
十六日、踏歌節会、出御
康富記、清贈二位宗賢卿記、師郷記、続史愚抄
十九日、石清水八幡宮厄尽会を延引
康富記、
二月一日、釈奠延引
師郷記
三日、大原野祭延引
康富記、師郷記
四日、祈年祭延引
清贈二位宗賢卿記、師郷記
八日、春日祭延引
康富記、師郷記
十一日、釈奠追行、日吉神輿動座につき宴隠座を停止
康富記、清贈二位宗賢卿記、師郷記
十三日、園韓神祭
師郷記
十五日、大原野祭を追行
康富記、清贈二位宗賢卿記、師郷記
二十日、春日祭追行
清贈二位宗賢卿記、師郷記
二十三日、別伝行幸
清贈二位宗賢卿記
二十八日、木寺宮に親王宣下、邦康と名付ける
康富記、清贈二位宗賢卿記、師郷記
三月一日、元応寺、法勝寺に勅使を差遣、慈威上人百年忌による
康富記、清贈二位宗賢卿記
三日、御燈
康富記、師郷記
四日、祈年祭追行
管見記、康富記、師郷記
二十四日、右大臣洞院実熙を一上とすべきより仰せ出る
康富記、師郷記
二十八日、県召除目追行
康富記、師郷記
この日、足利義政に足利成氏追討の旗を賜う
続史愚抄
四月一日、平座遠因、日食による
清贈二位宗賢卿記、師郷記
二日、平座追行
清贈二位宗賢卿記、師郷記
七日、別殿行幸
師郷記
九日、松尾祭、平野祭延引
康富記、師郷記
十日、梅宮祭
清贈二位宗賢卿記、師郷記
十三日、吉田祭
康富記、清贈二位宗賢卿記、師郷記
二十一日、日吉祭延引
康富記、師郷記
二十二日、賀茂祭延引、武家要脚がないため
康富記(二十日、二十二日、二十三日、二十四日)、師郷記(二十二日、二十三日、二十四日)
閏四月一日、賀茂祭停止に関し、一条兼良、二条持通に勅問あり
康富記
十六日、賀茂祭再び延引
続史愚抄
二十七日、日吉祭追行
康富記、師郷記
二十八日、賀茂祭追行
康富記(二十六日、二十八日、二十九日)、師郷記
五月五日、僧正教覚に天台座主宣下
師郷記、続史愚抄
十日、平野祭追行、同臨時祭は延引
師郷記
六月五日、前関白二条持通を関白氏長者とし、牛車・兵仗等元の如くの宣下
師郷記、続史愚抄
六日、前内大臣西園寺公名を太政大臣に任ず
管見記、師郷記
十一日、月次祭、神今食
師郷記、続史愚抄
十四日、祇園御霊会
師郷記
二十九日、大祓
続史愚抄
七月五日、右大臣洞院実熙第にて年号勘者宣下
師富記、清贈二位宗賢卿記、康富記
七日、乞巧奠、楽あり、詩歌会
康富記、師郷記
十七日、改元定を延引
康富記
二十三日、門上墓で菅原為賢、年号勘文を上る
清贈二位宗賢卿記
二十四日、大内記唐橋在治、年号勘文を上る
清贈二位宗賢卿記
二十五日、改元、享徳四年を改めて康正元年とす。兵革による
清贈二位宗賢卿記、師郷記、元秘別録
康正元年八月四日
康富記、師郷記
十四日、釈奠を追行、但し宴穏座を停止
康富記、師郷記
十五日、去年の石清水八幡宮放生会を追行
康富記
十六日、駒牽、この日関白二条持通を太政大臣の上に列すべき宣下あり
康富記、師郷記
二十七日、右大臣洞院実熙を左大臣に、内大臣一条教房を右大臣に、権大納言近衛教基を内大臣に任ず、この日兼官除目
康富記清贈二位宗賢卿記、師郷記
二十九日、別殿行幸
師郷記
九月九日、重陽節句、平座
康富記、師郷記
十一日、伊勢例弊遠因
康富記、師郷記
十八日、白鷺二羽、内裏南殿の上に集まる、よって陰陽寮にこれを卜せしむ
康富記、師郷記
二十二日、軒廊御卜、伊勢神宮の怪異による
康富記、師郷記
二十四日、禁中で八字文殊法
仁和寺御伝
二十八日、法勝寺で大乗会
康富記
十月一日、旬、平座
管見記、師郷記
十三日、別殿行幸
師郷記
十四日、この日より禁中で北斗法
師郷記
二十日、後小松天皇聖忌により免者、また安楽光院にて御経供養
康富記
二十八日、木寺宮邦康親王を三品に敍し、中務卿に任ず、この日元服の儀ありしによる
師郷記、続史愚抄
十一月一日、平野祭、春日祭延引
康富記、清贈二位宗賢卿記、師郷記
二日、梅宮祭
清贈二位宗賢卿記、師郷記
十三日、春日祭追行、また吉田祭行われる
康富記、師郷記
十七日、大原野祭延引
師郷記
十八日、園韓神祭
康富記、師郷記
十九日、鎮魂祭
康富記、師郷記
二十日、新嘗祭
康富記、師郷記
二十一日、豊明節会を停め、平座
康富記、師郷記
二十五日、平野祭を追行、同臨時祭は延引
康富記、師郷記
二十九日、大原野祭追行
管見記、康富記、師郷記
十二月八日、二条政嗣(二条持通子息)に叙位、禁色等の宣下、この日元服による
康富記、師郷記、続史愚抄
十一日、月次祭、神今食を延引
清贈二位宗賢卿記、師郷記
十四日、昼御座において読書、高辻長継、史記を授ける
康富記
十七日、禁中において歌合会
内裏歌合
二十日、石清水八幡宮放生会、上卿以下の参列なし
続史愚抄
二十一日、別殿行幸
師郷記
二十七日、貢馬御覧、将軍足利義政、歳末の御礼に参内
康富記、師郷記
二十九日、追儺、内侍所御神楽、同臨時御神楽を附行、この日小除目
康富記、師郷記、続史愚抄