2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
続きです。もう少しスピードアップしたいと思います。 ニ函/44/6/:室町幕府奉行人連署奉書|文書詳細|東寺百合文書 二行目から見ていきます。 一字目は「申」と問題なく読めます。「山城國」もそう問題はないでしょう。「城」がなれないとむずかしいかもし…
今日は折紙奉書を見ていきます。 ニ函/44/6/:室町幕府奉行人連署奉書|文書詳細|東寺百合文書 京都府立京都学・歴彩館所蔵『東寺百合文書』ニ−44−6号文書です。 前回まで取り上げてきた文書に比べるとかなり字が崩れています。宛先が東寺なので、前回取…
引き続きニ−49号文書です。 ニ函/49/:室町幕府奉行人連署奉書|文書詳細|東寺百合文書 一応釈文をつけておきます。 東寺領若狭国太良庄造 外宮役夫工米事先々免除 上者可被止催促之由所被仰 下也仍執達如件 永享二年閏十一月十日 肥前守(花押) 加賀守…
では室町幕府奉行人奉書の現物を見ていきましょう。 前に出した京都府立京都学・歴彩館所蔵の『東寺百合文書』ニ−49号文書です。 ニ函/49/:室町幕府奉行人連署奉書|文書詳細|東寺百合文書 漢字はそんなに難しくないですね。では見ていきます。 東寺領若…
直状と奉書については、小島道裕『中世の古文書入門』23ページを読んで下さい、では困るので、説明します。小島先生の『中世の古文書入門』を読めば本当によくわかります。 小さなプリンセスソフィアを使って説明しようと思いましたが、著作権とかいろいろ…
私の独断と偏見で、御判御教書と並び、室町時代を代表する2大文書と決定した室町幕府奉行人連署奉書を見ていきます。奉行人奉書というのもあって、こっちの方がメタなんですが、奉行人奉書で東寺百合文書WEBを検索すると、本当に奉行人が一人で署名している…
まずは写真。 京都府立京都学・歴彩館所蔵「東寺百合文書」ヒ−68号文書の「足利義持御判御教書」です。 室町古文書を代表する文書の形式の第一として私は「御判御教書」を挙げました。「御判御教書」とは、名の通り「御判」つまり室町殿の花押(判)が書か…
まずは写真から。 京都府立京都学・歴彩館所蔵「東寺百合文書」ヒー68号文書。 「東寺領山城国植松東庄」は、ざっくり言うと、現在の西大路駅の東側になります。 具体的に言えば、西大路の少し東側から御前通りまで、梅小路から九条通までの地域が東寺領植…
では前回の続きです。「東寺百合文書」ヒ−68号文書、足利義持御判御教書(京都府立京都学・歴彩館所蔵)です。 実は文字自体はそれほど崩れてません。そういうのを選びました(笑)。 実はこの文書に釈文(しゃくもん)が付いています。 ヒ函/68/:足利義…
室町・戦国古文書を知るためのこの一枚、ということであれば私は迷うことなく室町殿御判御教書(「むろまちどのごはんのみぎょうしょ」、ちなみに「ごはんのみきょうじょ」、と読む人もいます。私もその一人です。しかしパソコンで打ち込むとデフォルトでは…
世間で「古文書講座」「古文書講師」というとだいたい江戸時代が多いようです。「古文書教室 京都」で検索すると、ラボール学園もヒットしますが、そこで出てくるのは小林保夫先生の江戸古文書です(笑) 府市民教室 2017年度第1期 文芸・歴史コース 江戸古…
ラボール学園の府市民講座の受付が2月5日より始まっています。 今年度私は「戦国古文書」「語り継ぎたいその人の生涯」「京都の歴史と地名・謎解き散歩」を担当します。 府市民教室のお知らせ | ラボール学園(京都勤労者学園) 「戦国古文書」は3月から…
「室町・戦国時代の歴史・古文書講座」ということで、一応室町時代の研究者で古文書講師も務めております秦野裕介がお送りします。 「古文書って何?」という質問に対する答えですが、江戸時代の人の「古文書」と戦国時代以前の人の「古文書」とは実は違いま…