2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
永禄十年正月一日、四方拝を行う、小朝拝・元日節会は停止御湯殿上日記、言継卿記、続史愚抄五日、千秋万歳御湯殿上日記、言継卿記七日、白馬節会続史愚抄八日、太元帥法御湯殿上日記、言継卿記十六日、踏歌節会続史愚抄十八日、三毬打言継卿記十九日、和歌…
後花園天皇の皇子はどんな人?父帝との関係は?調べてみました。 後花園天皇には皇子が一人しかいませんでした。嘉楽門院大炊御門信子所生の成仁(ふさひと)親王です。母親の大炊御門信子は実際には大炊御門家の姫ではなく、地下の楽人の娘です。医師の和気…
引き続き三浦の乱について見ていきます。 三浦が形成されたのは15世紀初頭に倭寇対策として興利倭(倭寇が商人に転身した者)の入港先を釜山浦と薺浦に限定し、使送倭(使節として来朝する者)も同様とします。1426年には塩浦が追加され、三浦が形成さ…
9月26日のオンライン講座のお知らせです。 テーマは「三浦の乱」です。読み方は?関係者は?背景は?調べてみました。 三浦の乱は「サンポの乱」と読みます。「みうらの乱」ではありません。 「三浦」とは「釜山浦」(プサン)、薺浦(チャンウォン)、塩…
古文書入門です。 国立公文書館蔵『朽木家古文書』134号文書(史料纂集『朽木文書』では133)です。 www.digital.archives.go.jp 平顕盛譲状 朽木家古文書 国立公文書館 変体仮名が大量に使われています。一行ずつ解説を加えながら翻刻します。 ゆつり…
永禄九年正月一日、四方拝を行う、小朝拝、元日節会は停止言継卿記、公卿補任、続史愚抄五日、千秋万歳言継卿記この日、叙位を停止続史愚抄六日、別殿行幸御湯殿上日記、言継卿記七日、白馬節会続史愚抄八日、太元帥法御湯殿上日記(八日・十四日)十三日、…
古文書入門です。 しばらく平頼盛の子孫の池氏から朽木氏に伝領された所領群の関係文書です。 まずは写真。ダウンロードしてご覧になることをお勧めします。 www.digital.archives.go.jp 平宗度置文 朽木家古文書 国立公文書館 翻刻です。 申含条々子細事 右…
嘉吉の乱では赤松満祐が足利直冬の孫の足利義尊を擁立したのは知られている話ですが、赤松家中も一枚岩ではなかったようです。 足利直冬 (人物叢書) ただ嘉吉の乱直後に足利家を細川持之がいち早く身柄を確保してしまったため、これくらいしか担ぐことはでき…
永禄八年正月一日、四方拝行う、小朝拝、元日節会を停止御湯殿上日記、言継卿記、続史愚抄四日、千秋万歳あり、五日同じ御湯殿上日記(四日・五日)、言継卿記(四日・五日)五日、叙位を停止続史愚抄七日、白馬節会停止続史愚抄八日、太元帥法御湯殿上日記…
皇居を放火して玉体を狙い奉り、あまつさえ三種の神器を奪って逃走した禁闕の変の犯人の日野有光。彼の経歴は?家族は?背後関係は?調べてみました。 日野有光という人は日野家の当主です。 日野家と言いますと我々は足利将軍家の外戚となった日野富子とそ…
古文書入門です。 今回も前回と同じく国立公文書館の写真版の番号と『史料纂集』とは一つずれています。 www.digital.archives.go.jp とりあえず原文です。 将軍家政所下文 国立公文書館 翻刻です。 将軍家政所下 丹後国倉橋庄内与保呂村住人 補任地頭職事 …
赤松氏4代の動きを見ていて大きなターニングポイントは赤松則祐ということになります。則祐が兄の貞範を差し置いて赤松宗家を継承したことが後世に禍根を残すことになったのです。 貞範の子孫は春日部家と言われるようになります。春日部から出た赤松持貞は…
オンライン日本史講座最初期のリバイバルです。 最初期の分のオンライン日本史講座は一部ユーチューブにアップされていない、ということで、リバイバルをしますが、中でも第三回の嘉吉の乱については赤松満祐を悪者にしたことについて兵庫県関係者には不評だ…
九月に入りましたのでそろそろ平常運転に戻そうと思います。 古文書入門カテゴリー「朽木家古文書」です。 北条義時下文 朽木家古文書116 国立公文書館 これは『史料纂集 朽木文書』では115になっています。 早速釈文から。 播磨国在田道山庄預所職 事…