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室町・戦国時代の歴史・古文書講座

歴史学研究者、古文書講師の秦野裕介がお届けする室町・戦国時代の知識です。

城南宮

城南宮に関する動画です。

最終的には「城南宮ってもしかしたら中世の始まりを象徴する場じゃね?」という問いかけまで発しています。「いつから中世か」という議論はなかなか難しく幅のある議論なんですが、私の個人的な見解を言えばやはり世界史的な概念である「中世」概念はグローバルヒストリーの文脈で捉えられるべきで、海域アジアの海商のネットワークに取り込まれた段階で「中世」になっている、と考えています。その意味では城南宮の場所に造営された鳥羽殿は中世のとっかかりというよりは、王権が海域アジアの中世社会に順応していく大きなメルクマールである、と言えるのではないか、と考えています。

 

www.youtube.com白河上皇平安京の南に鳥羽殿、東に白河殿を所有していました。平安時代から存在していた城南宮は、鳥羽離宮の鎮守社となり貴族たちの信仰を集めます。白河院政・鳥羽院政の舞台となった鳥羽離宮、白河殿と法勝寺の位置関係と院政期の動きを見ていきます。解説は立命館大学の秦野裕介講師です。

 

www.youtube.com保元の乱の後、政治の中心は鳥羽離宮を離れ、後白河の法住寺殿や平清盛の拠点がある六波羅に移ります。動画の前段は、鎌倉時代以降の城南宮を紹介します。中段では、中世につながる流通拠点として鳥羽離宮を検討。後段では、今は交通安全祈願で有名になった城南宮ですが、祭神は何でしたっけ?という雑談です。