龍王、のちの今川氏親2ーゆうきまさみ氏『新九郎、奔る!』を解説する
ゆうきまさみ氏『新九郎、奔る!』第11集でも龍王、のちの今川氏親が大活躍中です。
今川氏親といえば今川義元の父親で、戦国大名として今川家を隆盛させた名君です。
戦国IXAでは以下のカードです。
その反面いささか虚弱だったのか、母の北川殿(伊都)に先立って亡くなっています。しかも晩年は体調をくずして寝たきりだったようです。
第10集関係でも取り上げました。
『新九郎、奔る!』第11集では第10集に比べて少し大きくなった龍王が描かれます。しかし口の中にカタツムリやカエルを入れて伊都を驚かせたり、いきなり義尚の御所に乱入しようとして伊都に取り押さえられているところを、通りかかった義政に見られて「子供の頃からにぎやかな娘と思うておったが、尼になってもああか」と呆れられています。
新九郎の従兄弟でよき兄貴分でもある伊勢盛頼が伊勢貞宗のもとにきたついでに新九郎のもとに来た時に新九郎に結びつけられているヒモに目をつけ「そのヒモはなんだ?」と聞いています。「龍王が目を離すとフラフラどこかに行って変な物を口に入れて帰ってくるので行動範囲を制限しているのです」と答えていますが、かなり面倒臭い子どもっぽいです。
さらに盛頼が「駿河国守護職を手に入れた暁には掃部助盛頼!掃部助盛頼をお忘れ召さるな!」と自分を売り込みますが「それに対し「だーっ!」とだけ返し「まだ言葉話せないのか?」と新九郎に盛頼が尋ねています。
この辺の味のある子どもキャラは伊勢弥次郎にも共通します。弥次郎は新九郎よりもしっかり者に育ちましたが、幼い頃は同じようなキャラでした。